外撮り動画を解析してタイムアップの余地を検証する。 | スーパーオーリンズ&BPSダンパー・製作&メンテナンス業務

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美浜ジムカーナDAY。SSAのアタック動画です。
タイヤはヴァリノペルギア08Rの今年バージョン。タイヤはほぼ新品です。
ドリフトタイヤはトラクションはかなり良いですが、ブレーキングのフィーリングがイマイチなのが難点です。また、素早く切り返す際のフロントの反応がワンテンポ遅れるので、かなり気を使いました。
今は2分山ですが、ブレーキングと舵の反応は間違いなく2分山が勝ります。
というのは置いといて、朝一デモラン、1発目のタイムが1分3秒6だったと思います。
このタイヤに合わせた操作が出来れば2秒タイムアップします。
では、ご一緒に分析しましょう!
まず、スタートは良い感じです。冷えた路面としてはまずまずですね。
1コーナーは狙ったラインからタイヤ3本分外へ出てしまいました。舵が戻るのも遅れて次の左コーナーへの切り返しが苦しくなっています。トライアングルの頂点からラインを合わせ込めているので、その合わせ込む操作の分も入れて、ここまででコンマ3秒は上げシロがあります。1コーナーの逆走はまずまず、ターンも少し止まりましたが、ロスはコンマ2秒程度だと思います。そこまでが速かったのに、タイヤのスライドスピードに合わせきれていませんね。もう1本走れば!は、この際無しです。(笑)
NTPへのブレーキングはマジで様子見だったので、コンマ2秒はロスっています。当然NTP自体のボトムも合わせ切れていません。NTPだけで、コンマ5秒くらい上げシロがあると思います。※これはこのタイヤが5部山切れば解消できるロスですが。
フェニックスは頑張っていますが、理想はコンマ2秒アップです。立ち上がりはラインを含めてベストだと思います。
ショートカット1周は、このタイヤではほぼベスト。やはり5分山なら1周でコンマ3秒は上げシロがありますね。
270°ターンはこんなものですね。ショートカットの最後の左にかかった荷重を、ターンのブレーキングで解消しながらも、サイドを引くタイミングで最適な右荷重になるようにタイミングを合わせています。右荷重が多過ぎれば、回り過ぎるし、右荷重が足りなければサイドロックだけに頼ったターンになってしまいます。
こういうところは大多和選手が死ぬほど巧いですが、私もかなり得意です♪
で、最後のスラロームはもう笑うしかありません。上り勾配でこのステアリングレスポンスは何もさせてもらえませんでした。このスラロームだけで確実にコンマ5秒以上遅いです。
というわけで、このアタックの狙いのタイムは、1分1秒6となります。
ユウ選手や大多和選手なら、このタイヤで確実にこのタイムを叩き出します。
71RSやベータなら・・・
彼らは決して宇宙人ではありません。
私と同じ人間です。
彼らが一般人と違うところは、タイムをどうやって叩き出すのか?そのためには、クルマをどのようにセットアップしていくのか?が具体的に見えていて、何をすれば良いのかを1つ1つ確実に実践しているところだと思います。
私がそこそこ速いのは、正にソレのみです(笑)。
というわけで、この走りから2秒アップの秘訣を全世界に向けて公開しました!
動画の解析というのは、こうやってやるとメチャ分かりやすいですね♪(^O^)/
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