これをタイムアタックする心という。 | スーパーオーリンズ&BPSダンパー・製作&メンテナンス業務

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さて、タマダの全日本をズミーさんのYouTubeで観ていた人達は、今回もパイロンタッチが多かったなーーー。と思った人は大勢いたと思います。
今回のタマダの決勝コース。パイロン間隔も十分に広く、規制パイロンも所謂いやらしい位置には設置されていませんでした。
スラロームも回り込みながらのアプローチなので、確かにスピードコントロールは難しいとは思いますが、色々なスラロームの経験があれば、ラインをしっかり作る距離は確保されていました。
左360°+αターンも、手前の左コーナーからしっかりアプローチすれば、軸が多少ズレても直ぐに修正が出来ると思います。確かに今のクルマはダッシュボードが高く、パイロンが見えないということもありますが、それはパイロンを触る理由にはなりません。サイドが効かなかった!は、単なるメンテ不足です。
普通に目に入るショートカットのパイロンタッチは論外です。
マシンコントロールには絶対の自信を持っている全日本選手が、なぜ次々にパイロンの餌食になってしまうのか?
私が、各所の練習会で口をすっぱく言い続けている「パイロンを触らない意識を常に持って攻める」「パイロンは避けるのではなく攻める」「パイロンに触ってしまった時には、なぜそこで触ってしまう操作を選択したのか?を走行直後にしっかり分析・反省する」の大切さが、タイムを狙う意識によって、どこかに捨て去られてしまうからだと思います。
「1本目にパイロンを触ってしまったので、2本目はパイロンタッチに気を付けて走る!」
マジですか?ですよね。
本番でそんなことを考えてしまうということは、普段の練習で「あ!触っちゃった!」で終わっている証拠です。
金曜練習でしっかりクルマのセットを出す!
その時にパイロン触っていたら、その程度のセンサーの精度でセットを出しているということになります。
パイロンに触ってしまったら「触らないライン」をチョイスしてしまいます。
それではセットが進まないと思うのです。
福田雅之助さんの有名な言葉。
『この一球は絶対無二の一球なり
されば身心を挙げて一打すべし
この一球一打に技を磨き体力を鍛え
精神力を養うべきなり
この一打にいまの自己を発揮すべし』
この一球を「1本」に、一打を「操作」に置き換えて、心して1本1本のパイロンを攻めるための選択をすることが何より大切だと思います。
くれぐれも、「パイロンタッチの練習」をしないでください♪
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