TOP > 新たな発見と答え合わせが肝となります。
今朝は朝っぱらから気になったことの答え合わせをしています。
そうそう、答え合わせと言えば、私のような実際に走りながらクルマのセットアップをしていく所謂職人肌の人間にとって、感じた現象を理屈で答え合わせすることは、仕事上必要不可欠になって来ます。
もともと理系の人間では無いので数字は大の苦手(中・高校の数学&物理の点数はなぜか良かったですが)です。
しかも、国語は更に苦手(要するに得意な科目は無い)なので、言葉に表すのも上手ではありません。
目の前にクルマがあって、自分が乗ったり、外から動きを見たりしていれば、答え合わせも新たな問題作りも同時に出来ちゃうことが多いですが、その感覚&状況をユーザー様に伝えるのは本当に苦労して来ました。
今朝の答え合わせは、昨日新スペックをテストしてもらった河本選手の新型BRZ・AT。
ぼちぼちと答え合わせが揃って来たので、次の応用問題作りに入ります。
去年1年間、多くのユーザー様の走りを拝見して来て、GR86とBRZの諸々の動きの違いがやっと具体的に見えて来ました。
ジムカーナのPN車輛のように改造範囲が極端に狭い場合は、ノーマル状態での違いがそのままなのは当然ですが、脚回り(特に車高が大きいかな)の変更や駆動系の変更、タイヤ&ホイールの変更によって、それぞれの特徴が更に変化していきます。
ダンパーの動きは、クルマ全体の動きの1つの要素に過ぎません。バネやスタビや車高やアライメントなどなど、更に細かいセットアップによってもダンパーの仕事内容は変わって来ます。
そういう細かい現象の答え合わせは、頭の良い技術者さんならある程度は数字で表せると思いますが、私のように数字と睨めっこしている時間も惜しんで身体のセンサーを磨くことで状況を1つ1つ理解して、答え合わせをして、次の応用問題を見つけていくのには、膨大な時間が必要になるので、この歳になっても果てしなく勉強をし続けることになります。まあ、それが好きなんですけどね。
50年近くやっていて、酒も止めて、タバコも止めて、他に趣味もなく、毎日毎日、ひたすら走り込むことが日課でした。ビデオカメラが普及してからは動画を観る時間も半端ありません。
ドライバーの操作&クルマの動きに関する勉強の時間は誰にも負けない自信があります。(時間量だけね)
世界トップレベルのゲーマーのゲーム時間にも負けないかもしれません。(笑)
と、まあ朝っぱらから自慢話みたいになってしまいましたが、私が自慢できるのは膨大な時間と経験値です。
そこから、1人1人のユーザー様にどれだけ満足していただける走りをお届けできるか?が私の仕事です。
この10年は、そう君がダンパーのメカ的な不具合を発見して対処する大事な仕事をほぼ完ぺきにこなしてくれるので、私は今まで以上に答え合わせと応用問題作りに専念出来ています。
親子なので当然ですが最強のパートナーだと思います。
AZURを選んでくださるユーザー様、1人1人のタメに出来ることをしっかりやる。
あらゆるモノの値上げ値上げで相変わらず経営はどんどん厳しくなっていますが、41年目も変わらぬスタンスで1歩1歩前進出来ればと思います。
さて、応用問題作りの続きをしますかね!
https://www.youtube.com/watch?v=SEoxa5yWSLU
https://www.youtube.com/watch?v=SEoxa5yWSLU