TOP > 全長調整式ブラケットの固着にご用心ください。
動画のダンパーはFC3S用特注オーリンズのフロントストラットです。手で軽くクルクルと回っていますが、実はこのブラケットは完全に固着していました。(かなり昔に製作された特注品です)
専用の工具を使っても回すことが出来なかったので、奥の手を使って何とか回せました。外してしまえば、後は錆を落として、錆止めをして完成です。
ストラットの場合は、最悪はブラケットが固着していてもシリンダーは抜けますので、ダンパー本体のオーバーホールは可能ですが、折角の全長調整式ダンパーですので、やっぱり調整出来た方が良いに決まってます。
リアは正立式で、こちらも何とか回せたので無事にオーバーホール出来ましたが、正立式の場合は、ブラケットが固着した場合、ブラケットを破壊して外さないとオーバーホールが出来ません。その場合は新品のブラケットをご購入いただかなければなりません。FC3Sの場合は特注品なので、時間も費用もかなりかかってしまいます。
対策は、マメにロックナット&ブラケットを回していただくことしかありません。その際は、しっかりネジ山を掃除してから回さないと砂利等を噛みこむ恐れもありますので、十分に注意して作業してください。
少しでも硬かったら迷わずAZURへダンパーを送ってください。無理に回そうとするとネジ山を完全に潰してしまい、シリンダーも交換となってしまいます。
これからのシーズン、積雪や凍結防止で塩カルを撒かれるので、特にご注意ください。雪道を走行されたら必ず水(温水)で洗い流しておくと固着を防ぐことができます。
以上、全長調整式ダンパーのメンテナンスのお話でした!