TOP > ニードルバルブの調整で、実際に減衰力がどのように変化すのかを、簡単な図で説明してみました。
ダンパーの減衰力とは、サスペンションが動くスピードをコントロールするという話は過去に何度かして来ましたが、クルマが上下に動く速さ(ストロークスピード)によって、ダンパーの減衰力(仕事量)がどのように変化して、その変化にニードルバルブがどのように影響しているかを簡単に特性図で説明してみました。フリーハンドで描いたので、線がうねうねしてますが気にしないでください。 動画の中でも説明していますが、ニードルバルブが完全に閉じた状態(減衰力最強)では、サスペンションが動き出した瞬間からメインバルブに圧がかかり、ダンパーが仕事をしっかりするので、車体が上下しないように押さえる力が最強となります。ニードルバルブが開いて来ると、そこからオイルがバイパスされるので、メインバルブへの圧力が低下して、特に動き出し時はダンパーの仕事量は少なくなります。ニードルバルブを開いていくと、車体の揺れ方が大きくなるのはそのためです。もちろん、そのまま車体が揺れ続けていてはダンパーが仕事をしていないことになってしまいますので、少し動き出したところから減衰力がしっかり出るようにニードルバルブとメインバルブのバランスを取っています。 このバランスの仕組みを分かり易く説明させていただきましたので、ぜひご覧ください。 図はちょっと大袈裟に書いてますが、こういう特性だとご理解いただければと思います。 調整式のメリット&デメリットと非調整式のメリット&デメリットも理解できると思います。 例によって、原稿無し、リハ無しの一発撮りですので、お聞き苦しい部分もあると思いますがご容赦願います!