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本日、ダンパー(PCVオーリンズ)のOH&仕様変更にお越し頂きましたNBロードスターさん。
富士チャンピオンレースのロードスターカップ用の車輛を中古で購入されて、ほぼそのままお乗りになっているそうです。(ユーザー様もFSWを走られています)
ユーザー様に現状の動きで不満な点をお聞きして、その対策を施しながらの作業となります。
アーム類は強化ブッシュをお決まりの1.5G締めでした。
ASSYで外して分解したところ、まずアッパーマウントの取付方法がNGでした。カラー等、かなり工夫をしてありましたが、セットの方法が「これは・・・」だったので、まずはそこのデメリットを解消しました。
ダンパーのストローク自体は問題無かったので、早速中身のOHに入ります。
と、ここでまたまた問題発生。ボルト類がかなり錆びていたので、ロックナット&ロアシートの固着が心配でしたが、フロント2本が完璧にNGでした。
この状態ですと炙っても無理なので、仕方が無くロアシートを削り取って新品に交換です。
ダンパーの中身はロッド以外はセーーーーフ!でした。
メインバルブのスペックはFSWを走るには、そこそこのスペックでしたが、前後共に謎のシムの積み方をしている部分があって、そこも対策しました。
これで、バルブシムの耐久性もグンとアップします。
ユーザー様にお聞きすると、街乗りは大体7段、FSWでは前後1段戻しか2段戻しでないと、安定感が出ないということでしたので、PCVバルブを確認すると、なんと標準のままでした。
メインバルブがサーキットスペックで、PCVバルブが標準のままですと、それはかなりフワフワしてしまうと思います。このメインバルブで1段戻しということでしたが納得です。
PCVとメインバルブを変更して無事にOH完了しました。
アライメントはリアのトーが少し狂っていたくらいでしたが、ユーザー様のコメントを元に合わせました。
バネがフロント16K,リア14Kですが、ダンパーは前後15段で不快なピッチングも無く、ハンドリングもリニアな操舵感で良い感じです。
今までは7段でも跳ねたということでしたので、やはりPCVが仕事をしていなかったのが大きいですね。
最低地上高はタイヤが減っていたので、現状で90mm+アルファです。
というわけで、今回は定番のアズライトスペックでは無く、PCVを活かしてセッティングさせていただきました。
お住まいもお近くということですので、またちょくちょく遊びに来ていただきたいと思います。
ありがとうございましたm(__)m