TOP > 全長調整式(特にスチールモデル)ダンパーのブラケット固着にご注意ください。
定期通信です。
まいどお馴染み、全長調整式ダンパーのブラケット固着ネタです。
ほぼ毎週のように全長調整式オーリンズダンパー(スチール製ブラケット)のブラケット固着修理をしています。
ストリート系のユーザー様の場合は、1度車高が出たら、そのまま乗り続ける人がほとんどです。
アタック系&競技系のユーザー様でも、バネや車高が決まったら、タイヤのエアー圧やアライメントを少し変える程度で、そのまま乗り続ける人も多いです。
全長調整を全くしないで乗られている場合、普段乗りをしないでガレージ保管という個体を除いて、早い場合は2~3年程度でブラケットが固着してしまう場合もあります。
特に雪道を走る機会がある場合は、極希にですが1シーズンで固着が発生する場合もあります。(2シーズン使うとほぼ固着しています。)
動画のブラケットは固着が解消して掃除も済んだ状態なので手でスルスルと回っていますが、外した時はかなり酷い状態でした。
当然ですが、何をやっても回らない状態のダンパーは、普通のネジ式ダンパーと同じで全長固定で使用するしかありません。
正立式の場合は、ブラケットが外れないとOHが出来ない場合もありますので、こういう場合はブラケットを削り取って新品に交換するしかなくなってしまいます。
古いダンパーですと、ブラケットが生産中止の可能性もありますので、特に注意が必要となります。
というわけで、車高調レンチを掛けても回らない場合は、そこから強引に回そうとしないで、直ぐにこちらにダンパーを送っていただけるとネジ山を潰さなくて済むので、固着が解消できた場合はそのままブラケットもシリンダーも再使用が出来る可能性がグンと高くなります。
1番良いのは、半年に1度程度のメンテ(ネジ部の掃除と軽く数周回していただく)をしていただくと長く安心してご使用いただけると思います。
そんな面倒なことはやりたくないな!という人は、マメにオーバーホールをしていただくしかありません。
折角、高価な脚回りをセットされたのなら、良い状態で末永くお使いいただければと思います。












