スーパーオーリンズ・オーバーホール
オーリンズ正立式用ダストブーツのショート化
2023年6月22日
オーリンズ純正のダストブーツは、付属の取り扱い説明書によりますと、ストロークの長さに応じたカットが推奨されています。
しかし、ダストブーツの形状は下部分がシリンダーの頭にフィットするようになっており、ただカットしただけではブーツの座りが悪くなって砂等の侵入を許しやすくなります。
また、結束バンドで縛ったりブーツを広げて深く差し込むと、よじれによってブーツの破れが起きやすくもなります。
そこで、今回はアジュールで行っているブーツのショート化を簡単にご説明させていただきます。
まず、左上の写真のようにブーツとダンパーのストロークを見比べてどの程度の長さにするか決めます。
大体ブーツの頂点をバンプストップワッシャー(バンプラバーの上に付くワッシャー)の位置に合わせ、キャップの5ミリ程上でカットするといいでしょう。
良い位置でカットできたら、左下の写真のように山を2つ半残して下の部分を切ります。
真ん中の余りの部分は使いません。
そして、右上の写真のように残した山を上部分に差し込みます。
この際、両手の指を中に突っ込んで両側に広げるように引っ張っていきますと、上手く山同士が噛み合います。
よじれが取れてぴったり合いましたら、右真ん中のようにスキマにアロンアルファを差し込んでぐるりと一周回します。
尚、これはアロンアルファの推奨されない使用法ですので、使用後はアロンアルファのノズルを良く拭き取っておきましょう。
これで完成です。
右下の写真を見ていただけると短い方が座りが良く見えます。
オーリンズのフロントストラット用延長ノブの作り方
2023年6月22日
ヤリスや86、インプレッサやレガシィ等のストラット、所謂倒立式の全長調整式ダンパーは、ナックル取り付け部のブラケットの中をシリンダーを上下させる事でl寸(ダンパーの全長)を変化させて車高を調整します。
車高調を入れるお客様で心配されるケースが多いのは、どちらかと言うと車高を下げる際に減衰調整ノブが下に出すぎてしまい、ドライブシャフトのブーツに干渉してしまう!といったトラブルでしょうか。
そういった場合はショートストローク等で対応可能なのですが、想定以上に車高を上げたい場合や、かなり柔らかいレートのスプリングを使いたい場合には、逆に減衰調整ノブがブラケットの中に入り込んでしまい、調整できなくなるケースもあります。
そういう場合には写真のような延長ノブを制作する事である程度対応可能です。
こちらはオーリンズで使われているM12用ノブ(2400円)に、3mm六角の延長ツマミ(2000円)を組み合わせる事で制作しています。
ネジ部がM12のタイプのロッドは調整する内部構造が、3mmの六角が差しこまることで中のイモネジを回転させ、減衰調整しているニードルバルブが動く構造になっています。
その3mmのネジを回す事がキモですので、工夫をすればユーザー様ご自身で気に入った減衰調整機構を作ることも可能かと思われます。
ノブを分解しすぎて元に戻らなくなった場合には、新しいノブを販売することもできますので、腕に自信のあるユーザー様は試してみるのも一興かと存じますヨ。
中古のオーリンズをお探しの学生さんにアドバイスです。
2023年2月15日
AZURでは30年前から学割制度を設けています。
その所為か、以前から学生さんからのOHのご依頼はかなり多いのですが、ここ数年は特に多くなって来ました。クルマ好きな学生さんがどんどん増えている証拠ですね♪
で、やはりお金が無い中で何とか頑張っている学生さんが多いので、先輩や知人から譲ってもらったり、オークションで探したりしたかなり年期の入ったダンパーを送って来ることが多々あります。
オーリンズも発売開始から30年以上経っていますので、当時の主流マシン用のダンパーが、まだ現存していてもう二進も三進も行かない状態のダンパーだったりすることがあります。
パーツも生産中止で、シリンダーの状態も・・・だったりします。
「もしかするとOH出来るかも?」という微かな希望を抱いて送ってくれていると思いますが、厳しい言い方をしてしまうと「送料の無駄」となってしまいます。
というわけで、中古のオーリンズを探してOHをご検討されている学生さん達にアドバイスです!
最低でもPCVモデル。出来ればDFVモデルを探していただくと初期投資額は大きいですが、結果的に安く高性能なダンパーが手に入ります。
特に学生さんに人気なシビック・インテグラ用のダンパーは新しめなモノを探してください。(相当古いモデルも現存しています)
AZURでは、OH&仕様変更費用は学割制度も適用されるので、結果的にお得となると思います。
以上、安物買いにご用心。というお話でした。
簡単に出来る車高調のメンテナンス
2023年2月11日
たかが車高調、されど車高調。
車高が決まったら、ほとんど車高を変えないという人も、定期的な清掃とロックナット&スプリングシート&全長調整を回してあげるとオーバーホール時に余計なお金がかかり難くなります。
特に冬場にスタッドレスタイヤを履いていた人は、夏タイヤに交換する際は、必ず車高調の清掃&メンテナンスをしてくださいね。
もちろん、車高調を脱着できる人は、脱着してから清掃&メンテをすることをお勧めしますが、装着してある状態でも十分に効果的な洗浄&メンテナンスが可能です。
この時に、注意していただきたいことは、
☆ロックナット&シートを緩める前に、パーツクリーナー&ブラシでしっかり洗浄する。
です。
そして、ちょっと力を入れても回りそうも無い時は、絶対に無理やり回そうとしないで、早めにオーバーホールをしていただくということです。
比較的安い車高調の場合は、買い替えちゃった方が安い!という事態になってしまうことも。
オーリンズの場合は、大体がオーバーホールできますが、それでも通常の料金以上に費用がかかってしまう可能性が高くなります。
末永く快適な走りをお楽しみいただくために、ぜひ一手間をおかけくださいm(__)m
※マメにスプリングを交換したり車高を変える人は、まずこの心配はありません♪
※参考動画↓ ↓ ↓ ↓ ↓
https://www.youtube.com/watch?v=r9O_esPVd4o&t=69s
マイクラC+C用スーパーオーリンズ装着。
2022年12月15日
今日は、この車輛にスーパーオーリンズを装着していただきました。
マーチとは重量以上に色々と違いがあって、セットアップに苦労しましたが、何とか狙いの車高と、もちろん運動性能を確保できました。
軽快な走りをお楽しみください♪
ER34スカイライン用スーパーオーリンズOH作業
2022年9月14日
諸々の交換パーツが多く、車輛をお預かりしてスーパーオーリンズのOHをご依頼くださったER34さん。
新品をご購入いただいてから、今回で2回目のOHのご依頼です。
実は、うちはER34のユーザー様が多く、みなさん長く乗られていらっしゃる方がほとんどです。
また、数年前から新規でスーパーオーリンズをご購入くださるユーザー様も増えています。
ER34スカイライン。確かにカッコ良いですし、乗り味も独特な安定感と抜群なトルク感で、非常に気持ちの良い走りを見せてくれます。
みなさんが長く大切に乗られている理由が分かりますね♪
今回は予想していた作業内容で無事に完成です。
ジムカーナスペック→ストリートスペック→ジムカーナスペック
2022年9月1日
本日、OH&仕様変更作業をご依頼いただいた33スイスポさん。
見覚えのある人もいると思いますが、この33は、最初は完全ジムカーナ仕様でした。その後、タイプS:100%仕様にOH&仕様変更していただいて、街乗りも快適でジムカーナもそこそこ楽しめるスペックでお乗りいただいていましたが、最近、またタイム重視の走りに火がついてしまって、再度タイプG:100%仕様へと仕様変更させていただきました。
バネも、安定のUC-01から、よりクイックな動きが欲しいということで、レートアップと同時に前後UC-03へと変更しました。
さあ、これで言い訳は出来なくなりました!
ND5ロードスター用スーパーオーリンズ・ストリートスペック。
2022年8月27日
新規製作から2年で5万キロ走行のND5ロードスターさん。
今回は初回OHのご依頼です。
タイプS:80%、C:20%のストリート仕様ですが、今回のOH時に更なる突き上げ対策を施して仕様変更させていただきました。車高も現状から少しダウンです。
今まで以上に快適なロングドライブをお楽しみいただけると思います。
お陰様で、Style藍も10年目に突入です!
2022年8月23日
9年前の今日、ハイエース用スーパーパフォーマンス・ダンパーStyle藍の記念すべき1次スペックを装着しました。
それまではハイエース用のダンパーとは無縁でしたが、とある競技系のユーザー様が仕事で乗っているハイエースに吊るしのオーリンズを装着されて、その動きがどうもしっくりこないということで、何とかなりませんか?というお問合せをいただいたのが、ハイエース用ダンパーのスペックを考えるきっかけとなりました。
その後もレーシングカートを運ぶハイエースの乗り味を何とかしたいというユーザー様や、重い荷物を積んで山道を長距離走るというユーザー様や、車椅子用のリフトを積んでいる介護用車輛などなど、多くのユーザー様からご依頼をいただくようになりました。
いざ真剣にやってみると、ハイエースユーザー様は本当に色々な使い方をされているので(ハイエース自体の種類も多いですしね)とあるユーザー様には大変ご満足いただいても、別のユーザー様はどうも気に入らなかったようで直ぐに外して売ってしまったということもありました。
そういうことを数年間繰り返して来て、ここ2~3年前から、ほとんどのユーザー様にご納得いただけるスペックをご提供できるようになって来ました。
とは言いましても、その中でも「これはいいな!」から「まあ、こんなもんかな?」まで満足度は色々だと思います。
「まあ、こんなもんかな?」と妥協してお使いいただいているユーザー様が「お!これはいいな!」と感じていただけるように、この先もハイエースがある限り、まだまだStyle藍の進化も止まりません。
ストリート用スーパーオーリンズもよろしくお願いいたしますm(__)m
2022年8月16日
お盆明けのお見積はタイプSとタイプCが多いです。
競技用以上に入念に作り込んだバルビングは、きっとユーザー様にご満足いただける走りをお届け出来ると思っています。
新品ダンパーセットだけでは無く、現在ご使用中のオーリンズの乗り味がイマイチ気に入らないという方は、お気軽にご相談ください。
スプリングのご相談もお気軽に♪