商品コンセプト | スーパーオーリンズ&BPSダンパー・製作&メンテナンス業務

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商品コンセプト

What’s ÖHLINS ?

スウェーデン生れの高性能ショックアブソーバー(ÖHLINS)を知らない人は車好きな人達の中にはまず居ないでしょう。

そもそも、2輪用として世界中で圧倒的な支持を受けて来たオーリンズが国内に4輪用として登場したのは1990年の事。 すでに海外の4輪モータースポーツシーンで大活躍をしていたオーリンズを国産のスポーティーカーの競技用ショックアブソーバーとしてリリースしたのです。

もともと2輪用として開発されたピストンとバルブシステムはそれまでの4輪用のショックアブソーバーでは考えられなかった肌理細やかなインフォメーションと、強烈なトラクションを実現し、国内のモータースポーツシーンでも、あっと言う間にその高性能ぶりを発揮、各カテゴリーで圧倒的な勝利を収めて来ました。

ショックアブソーバーはセットされるスプリングとの共同作業により車体&タイヤの動きを押える働きをするのは、皆さん御存知の事と思いますが、ショックアブソーバーの働きでとても大切なのが、ピッチスピード&ロールスピードのコントロールとトラクションコントロールそして、タイヤの動きとボディの動きをドライバーに伝えるインフォメーション能力なのです。

そして、それらの性能を決定するのが、いわゆる減衰力特性と言ってショックアブソーバーが動く時に発生する力と、動く速さとの関係で成り立っています。

オーリンズのピストン&バルブ、そして20段減衰力調整システムはその力と速さの関係をより細かく、そして適切にコントロールする為に生れた画期的なシステムです。

ストリートでワインディングでハイウェイで、オーリンズならではの肌理の細かい動きが作り出す快適でスポーティな走りをお楽しみいただけます。

 

What’s SUPER ÖHLINS ?

オーリンズの4輪用が、国内に登場する1年前(1989年)、初めて国内でそのオーリンズの試作品を評価したのがアジュールの代表 川村徹でした。

それからDFVが登場して数年後までの20年余り、競技用として、又ストリート用として発売されたほとんどのオーリンズのセッティングと開発テストを担当して来た川村徹が、より1人1人のユーザー様のご希望に合わせてチューニングしたオーリンズがスーパーオーリンズなのです。

ドライバーとマシン、タイヤとサスペンション、パワーと剛性、車重とブレーキ、etc・・・、 これら、クルマを走らせる要素は、それぞれお互いにバランスを取りながら、個々の仕事をこなしています。そして、それらのバランスを崩す事無く個々のポテンシャルを高めていくことが、チューニングの最も大切なポイントであることは、みなさんご存知のとおりです。

スーパーオーリンズ装着車のトラクション・レスポンス・旋回性能などの高い運動性能やフラットで快適な乗り味は、すべてこれらのバランスによって作り出されています。当り前ですが、スーパーオーリンズは動かされて初めて、その高性能を発揮できるのです。

スーパーオーリンズは、クルマとドライバーの異なる性能要求に対して、そのバランスの比重を変えることによって、それぞれの好みに合うようにセッティングされています。 スーパーオーリンズの基本設定は、大きく4つ(C・S・G・R)のタイプに分かれていますが、そのタイプの中でもドライバーの好みや走るステージに合わせて、更に細かくセッティングが可能です。「もう少し!こんな感じで!」というご希望に添えるように、数多くの「バランス」をご用意して、ドライバーとクルマのワガママに答える準備をしています。

 

では、スーパーオーリンズって一体何が、どのような違いがあるのか?という具体的なお話を少々。

現在、通常販売されている4輪用のオーリンズは基本的に20段減衰調整機構が標準装備されています(1部車種を除きます)。
この調整機構はメインバルブにかかる油圧をニードルバルブで減圧(バイパス)して同じ入力でのバルブの仕事量を変化させる仕組みです。
ニードルバルブなので、本来は無段階調整ですが、解り易くするために60度毎にカチ、カチと節度が出るようになっています。1周回すと6段と数えることになります。

この非常に単純な調整機構ですが、ダンパーがストロークすることによってメインバルブへかかる油圧を、ニードルバルブが圧をバイパスすることによってバランスを変化させているので、メインバルブ自体のバルビング(バルブシムの組み合わせ方)で、多様な減衰力特性(ニードルバルブとのバランスを含む)を生み出すことができるのです。

このバルブシムの積み方に各チューナーのノウハウが生きてくるわけですが、AZURでは1枚1枚のシムがその役割をほぼ均等に行うようにバルビングするのが基本です。
例えば、外径が同じくらいで厚さが異なるシムを重ねることは極力避けています。その理由は1万キロくらい乗っていただくと体感できます。

また、極端に大きさが違うシムを重ね合わせたり、シム毎にかかる負担が大きく異なるような積み方も好みません。

数千キロ毎にOHしてシムを新しくするのなら話は違いますが、安定した減衰特性を長時間持続させ、ニードルバルブとのバランスを崩さないようにセッティングするのがダンパーチューニングの基本だと考えているからです。

特にストリートユースのダンパーには基本中の基本です。
また、走り出して直ぐの特性を重視するメーカーさんもありますが、うちは1枚1枚のバルブシムが馴染んでからが本来のダンパーの仕事内容と考えています。
そのために、1枚1枚の仕事量を減らすように沢山の枚数を重ねてセッティングします。
例えば、86&BRZ用アズライトスペックのフロントダンパーのメインバルブには1本あたり20枚のシムを重ねています。リアダンパーには19枚のシムを使用しています(このシムが大変高価なので、枚数を多く使うのは利益率を下げることになります(^-^;)。

DFVでは、サブバルブのシムも加わるので、1本あたり実に28枚のシムを使うこともあります。

この1枚1枚のシムの厚さや外径の違いによって、タイプC・S・G・Rの各タイプの基本減衰特性を出し、また更に細かい調整によって各タイプの混合スペックをバルビングしています。
あくまでも1枚1枚の仕事量が均等に変化するようにバルビングするのがAZUR流なのです。くどいですが、どれか1枚&数枚の仕事量を増やす、または減らす積み方は前記の理由で好みません。

まったく同じ数値が出たとしても、実際に仕事をする際の1枚1枚の環境(仕事量)によって、ダンパーの働きは変わってきます。そのことは、オーリンズの開発のお手伝いを20年以上やって来て、数え切れないスペックのダンパーを装着した色々な車輛を、自分で実際にステアリングを握ってペダルを操作して確認をして来ました。

ダンパーは内部に組み込まれているパーツすべてが役割をしっかり持って、バランスよく仕事をしてこそ、本来の性能を長時間持続できるのです。

AZURでは、多少利益率は落ちても妥協しないバルビングによって、数字だけでは表せないAZURセッティングならでは安定した走りをユーザー様にお届けしています。

ぜひ、スーパーオーリンズを、あなたと、あなたの愛車のパートナーとしてご活用ください。

 

 

What’s AZURITE.Spec ?

AZURオリジナルバルブスペック・アズライトスペック。オーリンズPCV&DFV全モデルに対応。

オーリンズダンパーに採用されているDFVバルブシステムをキャンセルしてメインピストン&メインバルブのダイレクトな運動性能を発揮するためのAZURオリジナルバルブシステムです。

DFVのメリットでもあります路面からの振動を吸収する能力が、若干インフォメーションを減らしてしまうことと、クルマ側の細かい動きに対しては逆に動き過ぎてしまうということで、主にタイムアタック系のユーザー様から、もう少しダイレクトでハッキリした動きにならないか?というご希望に応えて開発したバルブシステムとなります。もちろんストリートユーズのダンパーにも対応いたします。

DFVスペックに対して、メインバルブのバルブシムの枚数をより細かく、多く積み上げることによって、繊細で耐久性の高い運動性能を発揮します。

詳しくはメールかお電話でお問い合わせください。

・アズライトスペックへの変更費用(1本あたり)

OH&仕様変更料金+¥2.000-(税抜き価格・アズライトパーツ代)

※アズライトスペックのネーミングの基になっているアズライトとは、紺青の石の花と呼ばれる鉱石で、その名前は「藍色」を意味する単語に由来しています。

ちなみに、フランス語では「アジュール」と同意語です。直観力・分析力・洞察力を高めるとともに、常に冷静な判断を下せる平常心をもたらす力があると言われています。

スーパーオーリンズは、使用目的に応じて各タイプをお選びいただけます。

TYPE-S 一般走行でのしなやかでソフトな乗り心地を損なわずミニサーキットやワインディングでの軽快なフットワークを実現。
ステージを選ばないスポーツ走行用のスペシャルセッティングです。(旧TYPE-X)
TYPE-G 抜群のトラクションとコントロール性能を実現。
特に低・中速コーナーでの回頭性とサイドターンのしやすさを重視したジムカーナ専用のスペシャルセッティングです。
TYPE-R 中・高速コーナーでの抜群の安定性とコントロール性を実現。
ハイスピードでのドリフトコントロールも思いのまま。
「速く・楽しく」をコンセプトに開発されたサーキット走行用のスペシャルセッティングです。

従来までの3タイプに加えて新たに「スーパーオーリンズ・TYPE-C」が登場しました!

TYPE-C タイプS:100%仕様よりも、よりコンフォート性能を重視されるユーザー様向けのスペックとなります。
パッセンジャーシートに乗られる同乗者の快適性を重視し、
尚且つドライバーの運転する気持ち良さと安定性を高次元でバランスできるように新たに開発したバルブスペックを採用しています。
もちろんアズライトモデル・PCVモデル・DFVモデルのそれぞれのバルブシステムに対応いたします。
現行のオーリンズの乗り心地にご不満がある方は、ぜひタイプCの乗り味をお試しください。

上記のタイプは、ユーザー様のサスペンションに対する価値観を
具体的に表現していただくための目安となります。
各タイプの要素を組み合わせた中間の仕様にも細かく対応いたします。
ご注文時に各タイプ別の割合と具体的なご要望を見積書にご記入ください。

*** 例 ***

① タイプS100%
通勤がほとんどで、家族も乗せます。でも、休日にはワインディングを走りに行くこともあるので、乗り心地がよく、ワインディングを軽快に走れる仕様が望みです。
② タイプS60%・R40%
通勤にも使いますが、たまにTC1000や2000を走りに行きます。タイヤはスポーツラジアル(見積書にサイズを記入)を履きます。そこそこの硬さは我慢できますが、ガツンという段差での突き上げはイヤなので、このあたりの対策も希望します。エンジンなどはノーマルで今後も手をくわえる予定はありません。
③ タイプS30%・G70%
G6ジムカーナやミニサーキットの走行を楽しんでいます。タイムも気になりますが、普段の街乗りがメインなので、それなりに乗り心地も気にします。性能重視で乗り心地もそこそこという仕様が希望です。タイヤはスポーツラジアルです。
④ タイプG100%
スポーツラジアルでジムカーナを楽しんでいますが、Sタイヤ装着車にも負けない足が欲しいです。現在の足はトラクションがイマイチなので、ググッとトラクションがかかる足が希望です。
⑤ タイプG100%
クルマは完全なジムカーナ仕様です。とにかく「これで走れ!」という足にしてください。後はドライバーが頑張ります! (笑)○地区戦で走っていますが、いずれは全日本へ挑戦するつもりです。
⑥ タイプS30%・R70%
主に○○サーキットや△△サーキットを走っています。大体○○秒くらいで走ります(目標は○△秒台)。通勤やデートにも使いますので、あまりガチガチの足ではなく、しなやかでコントロール性の良い足が希望です。
⑦ タイプR100%
FSW、TC2000、鈴鹿サーキットなどのレーシングコースを走ります。タイヤはSタイヤを履きます。クルマの仕様は見積書には書き切れないのでメールします。スプリングを含めて見積をお願いします。

AZURでは年間に700台分以上のスーパーオーリンズを製作しています。そのほとんどが、上記のように細かいご要望にお答えして製作されたものです。
見た目は、普通のオーリンズですが、その中身は、世界にひとつだけの貴方専用スーパーオーリンズです。
また、スーパーオーリンズにセットされるスプリングやアッパーマウントなどのパーツ類も、貴方のご希望に合わせたものをお見積りさせていただきます。

まずは、新品ご購入専用のお見積シートに必要事項をご記入の上、お気軽にお問い合わせください。
お見積りは、もちろん無料です♪
(現在、お使いのオーリンズをスーパーオーリンズへ仕様変更される場合は、『お見積り』のページにあります『作業依頼書』からword文書をダウンロードしてE-mail or FAX(0545-72-3345)からご依頼ください)
なお、ショップ様を通してご購入いただく場合は、仕様に関してのお問い合わせは直接いただいて、もちろんOKですが、お見積りはショップ様を通してお問い合わせいただきますよう、お願いいたします。ショップ様お薦めのスプリングに合わせての製作も、もちろん可能です。

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