スーパーオーリンズ豆知識の記事一覧 | スーパーオーリンズ&BPSダンパー・製作&メンテナンス業務

スーパーオーリンズ豆知識

全長調整式ダンパーのトラブル続編

2014年10月22日

このダンパー調整ブラケットはFD3S用です。先日開催された本庄サーキットでの全日本ジムカーナの会場で、積車に積むために車高を上げてきて、車高を戻していざ!走行!という時に、調整ブラケットが完全に咬み込んでしまい、まったく動かなくなってしまったと言ってきました。
現場で確認しましたが、これはちょっとやそっとのことでは直らないと判断して、そこそこ車高が出た状態だったので、車高はそのまま走ってもらいました。
昨日、トラブったダンパーが送られてきたので、早速修理しました。
最初は何とかブラケットを回そうと、あの手この手で色々とやってみましたが、今回の咬み込みはかなり強烈でした。
このまま強引に回そうとするとシリンダーにも悪影響が出るので、仕方が無くブラケットをネジ山ギリギリまで削って外しました。
もちろん新品のブラケットをお買い上げとなってしまいました。
原因は想像通り、小石の咬み込みでした。ねじ山が3周分くらい削れてしまっていました。

ブラケットを回している途中で「あれ?」と感じた時は、そのまま強引に回そうとしないで、必ずAZURへ送ってくださいね。

写真は、外したブラケットカップ部です。
決して缶ビールではありません~~~

純正アッパーマウント用アッパーシート製作

2014年10月18日

最近多い削りモノです。
純正のベアリングも使用して、削りだしたアッパーシートにリジットさんのスラストシートを被せます。(写真には写っていませんが)
Wベアリングとなるので、スムーズな動きが得られるだけでなく。純正のベアリングの耐久性も上がります。

今回の特注スーパーオーリンズは、多分、今後2度と製作しないと思います。
超レアな車輛ですが、最高の脚をお届けします!

全長調整式ダンパーのメンテナンス

2014年10月7日

全長調整式ダンパーには、もちろんメリットがあります。
使う方は、車高を調整しやすい、バネのプリロードを簡単に調整できる等、作る側にはシリンダーやロッドを共通パーツで設定できるので管理が楽、生産コストを安くできる等のメリットがあります。
で、メリットがあれば必ずデメリットもあるわけです。
性能面でのデメリットはケースバイケースな部分が多いので、ここでは置いといて、取扱上のデメリットは調整部分の固着です。
錆が原因であったり、締め過ぎが原因であったり、その両方の場合もあります。
マメに調整する場合は、あまり問題は起きませんが、数か月(年!汗)調整無しで使用していたり、雪道を走りっぱなしだったりすると、さて車高を調整しようかな!と回そうとしてもビクとも動かない。仕方が無いのでOH&修理に出すということになりかねません。
本日OH作業中のダンパーもそれほど古いダンパーではありませんが、ほとんど調整部分を触らなかったそうで、完璧に固着していました。
今回はとあるパーツを使って何とか分解できましたが最悪の場合はブラケットを壊して、新品に交換しなければならないケースもあります。
全長調整式のダンパーを使用されている人は、時々調整部分を回して固着を防止したり、できればダンパーを外して掃除することをお勧めします。
防錆スプレーやスレッドコンパウンド等の効果はある程度は期待できますが、やはりマメにネジ部を清掃して回すのが1番です。
マメなメンテをお願いします~~~

※調整ブラケット内部もネジ部もご覧のようになってしまいます。
全長調整式ダンパーのメンテナンス

※アウターブラケットのネジ部です。右側が清掃前、左側が清掃後。
全長調整式ダンパーのメンテナンス

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