スーパーオーリンズ豆知識
アッパーマウントを外す時にはご注意ください!
2016年6月16日
年間に数件、このようなトラブルが発生します。
ユーザーさんがアッパーマウントからダンパーを外す際に、オーリンズの説明ではロッド先端に6角レンヂを差し込んで固定して、メガネ等で緩めるように書いてありますが、この6角部が舐めやすく、レンヂが噛み込んでしまいます。
そこを強引に回すと、ご覧の用に根元からポキリ!
こうなると二進も三進もいきません。
ガスバルブがこの中に入っているのでガスを抜くことも出来ずにこのままでは分解することが出来なくなってしまいます。
こうなる前に、ちょっと怪しいかな?と思ったらAZURにアッパーごとアッセンブリーで送っていただければ修理いたします。(修理不可なケースもありますが)
お気を付けください!
外れました!
オーリンズ製アクティブダンパーのお話し
2016年2月29日
土曜日の宴会の席上でアクティブサス(ダンパー)の話が出ましたが、このYT37には当時(20年前)オーリンズのアクティブダンパーが装着されていました。
予めプログラムされた動きをいくつかのセンサーの入力を判断して瞬間的にプログラム通りの動きをする優れものです。
4つのプログラムを予めセットして、コクピットからワンタッチでプログラム自体を切り替えることも可能でした。
このYT37というクルマは車重430キロに対して、エンジン&ミッションの搭載位置の関係で右後ろだけ40キロ重いという超バランスの悪いマシンでした。
この軽さで、このバランスの悪さは正直致命的です。
加速&ブレーキング&コーナーワーク、すべてにアクティブダンパーの効果があってこその、この走りでした。
唯一の問題はフルブレーキングのインフォメーションがほとんど伝わってこないこと。
特にターンへフルブレーキングする際の踏力は「こんなもんだ!」的な操作です。
この後、川市チーフがエンジン&ミッションを乗せ換えて、左右&前後差が完全に50:50のバランスになるように作り替えてからはアクティブダンパーの恩恵が必要なくなり通常のパッシブダンパーに変更。
ブレーキングのし易さが戻り、ローパワーマシンでハイパワー軍団や隼軍団にコース設定によっては互角な走りを見せていたことをご存知な人も多いはずです。
どんな装備もそうですが、メリットあれば必ずデメリットもあります。
そのマシンに必要なバランスを持たせてセットアップするということが重要なのだと良い勉強をさせていただきました♪
というわけで、もう見飽きた人も多いと思いますが(笑)アクティブサスのトラクション&操作性に注目して、もう1度御覧ください。
Gymkhana ASL-AllJapan-1998-Sep-bride-kawamura
https://www.youtube.com/watch?v=1nq1mYp_3d8
ダストブーツはとても大事です。
2016年1月13日
写真はDC2用ダンパーとダストブーツです。オーリンズはダストブーツ必着ですが、このようなケースもあるので注意が必要です。
フロントダンパーはロッドのショートストローク化をしてあるので、ご覧のようにロッドの長さに比べてダストブーツが長くなってしまいます。
このまま装着するとダストブーツがバンプラバー代わりの仕事をしてしまい、早く痛むばかりかストロークも規制してしまう恐れがあります。
そこで、そう君のマジックハンドが、この形状のままダストブーツの長さを短くして装着するのです。
出来上がりの写真はマジックなのでナイショです!
(って、全然マジックでも何でもありませんが♪笑)
全長調整カップの固着にご用心ください。
2015年12月18日
完全に調整部分が固着してしまったダンパーの修理です。
ロアーシート&ロックナットは緩みましたが、カップ部分は何をしてもビクともせず!
仕方なく全長調整カップだけ削り取りました。
カップの交換だけで済めば¥9.000-の出費で済みます。
強引にやるとシリンダーも壊す恐れがありますので、完全に固着してしまった場合は、お早目にご連絡ください。
バンプラバーの仕事
2015年12月10日
バンプラバーの名称でお馴染の写真のパーツ。
正確にはバンプストップラバーと言います。
文字通り、これ以上バンプさせないようにストロークを止める役割をするのが基本的な仕事です。
一言でバンプストップと言っても、ある位置でストロークを規制するのが目的の場合と、バンプスピードをコントロールする役割も持つものと、セットされる状況でその仕事内容は変わって来ます。
前者の場合は、普段はまったく仕事をせずに、イレギュラーな入力(ストローク)があった場合にのみ、バンプを規制する位置にセットされます。この場合は短めで硬いゴムを使用する場合が多いです。(ウレタン製のもあります)
後者の場合は、1Gからある程度バンプすると、直ぐにバンプタッチをさせて、そこからじわっとレートが出て来るようにセットします。長くて柔らかい材質(または硬くてもバリアブルな特性を持つ形状のもの)を使用する場合がほとんどです。
スーパーオーリンズでは、多くの場合、前者の使い方をしています。
写真のバンプラバーはとある車種用のフロントストラットに使用されているバンプラバーです。(倒立式なので、ケース内に入っていて外からは見えません)
1年半程度、競技で使用されてOHに入って来ました。
このバンプラバーは通常の走行時には、ほとんどバンプタッチはしていません。
コーナーリング中のギャップや縁石等によって、イレギュラーに大きな入力が入った時にだけ、じんわりと衝撃を吸収するようにセットされています。
向かって右側が右フロント用、左側が左フロント用です。
ちょっとだけ右側用の方がバンプタッチの量が多いのが解ります。
これは、ドライバーの体重や、フロント両輪にかかる荷重の違いからくるものです。
写真のバンプラバーはセットされた環境で、とても良い仕事をしていると言えます。
バンプラバーに当った跡がまったく無い場合は、不必要なストロークがあると言えます。またはストロークを使えていない場合が考えられます。
また、完全にバンプラバーが潰れていたり、部分的に破壊されていたりした場合はダンパーのストローク量が足りない、またはストロークに対して動き過ぎるということが解ります。
というわけで、バンプラバーは色々なことを教えてくれるというお話でした!
S15シルビア用アズライトモデル
2015年11月12日
本日、セルフピットサービスをご利用いただいてアーム類を交換したS15さん。
最後のアライメント調整だけお手伝いさせていただきました。
S15は数えきれないセッティングを試しているので、1発OK!
このS15にはスーパーオーリンズ・アズライトモデルが装着されていますので
前後255サイズがノーマルフェンダーで余裕?に入りました。
アライメントも決まって、さあ、後はドライバー次第です。
楽しみですね♪
クリアランスが問題です
2015年9月16日
今回、リアのセットアップにかなり苦労しました。
ダンパー取付部のステーやアッパーアームの左右差が大きく、アームとの距離やドラシャとの距離等、問題が山積みでした。
削れるところは削って、曲げれるところは曲げて、穴を開け直して、ダンパーをオフセットして、何とか無事に装着できました。
しかし、最大の難関は、リアフェンダーとぶっといリアタイヤとのクリアランスです。
今までよりも約10mmほど下げて、尚且つタイヤとフェンダーとの接触を避ける工夫は何度も外したり取り付けたりを繰り返して、やっと「こんな感じかな?」というレベルに来ました。
後は、実走して確認です。
普通なら「無理です」で済ませるところだと思います。
でも、それはやるだけやって見てのこと。
出来る可能性があれば、まずはやってみて!です♪
MPV用ノーマルアッパーマウント対応スプリングマウントシート
2015年4月13日
MPV用のフロントノーマルアッパー用スプリングマウントシートです。
ノーマルのベアリング受け幅が狭いので、ちょっと工夫してこんな感じにしてみました。
これでもベアリングの持ちが悪いようなら、リジットさんのスラストシートを併用します。
機能美
2015年2月26日
某車種用のピストン&バルブです。
バルビングの美しさは、減衰特性の良さを見た目でアピールしています。
普段は中に隠れて一生懸命仕事をしているピストン&バルブですが、実はこんなに美しいのです♪
86&BRZ用スーパーオーリンズのストローク
2014年12月24日
時々、86&BRZ用スーパーオーリンズは全長調整式ではないが、ストロークは足りるのか?というご質問をいただきます。
確かにリヤはロッドが見えますが、フロントは倒立式なので外観の写真では解りませんよね。
というわけで、タイプG:100%仕様のロッド部の写真です。
タイプG:100%スペックと言えど、仕様の内容によって若干ストロークも変わってくる場合がありますが、写真を見ていただければ十分なストローク&ガス容量(特にリヤ)が確保されていることが解ると思います。