スーパーオーリンズ&BPSダンパー・製作&メンテナンス業務

アジュールの日記帳

新型GRスープラの電子制御ダンパーに興味深々!

2019年6月10日

新型GRスープラに採用されている電子制御ダンパー。
モンロー製ですが、バルブシステムはオーリンズ製ですね。
オーリンズの電子制御ダンパーといえば、C2ロードスターとYT37にテスト品を装着させていただいて約5年間使わせていただきました。
最初は普通の箱車で制御方法の確認をさせていただいて、まずはメーカーが設定した制御による実際のクルマの動きを把握した上で、各センサーからの入力を実際にどのようにバルブの動きに反映させるのか?を大まかに調整、その後実走評価による具体的な信号の強さでのダンパーの働きをコントロールするユニットのセットアップのお手伝いをさせていただきました。
基本的な制御レベルの設定が終えたバルブをロードスター用のダンパーに組み込んで、後は走りながらセットアップを続けて、2ヶ月くらいで満足が行く動きが得られるようになったと記憶しています。その後はハード面での変更によって制御(ソフト)方法とのマッチングを数回確認しましたが、当時としては非常に頭が良いシステムだったので、セッティングは簡単でしたね。
この電子制御ダンパーのネックは、やはり価格だったようで、当時(20年以上前)では、一般的なダンパーに対する金額差の面で苦労していたと聞いています。
当時の自動車メーカーさんも、そこまで走りを重視していなかったことも現実問題として大きな壁になっていたのだと思います。
あれから20年以上経って、ダンパーメーカーも自動車メーカーも技術面&製造面での進化と、意識(価値観)の変化によって、当時の電子制御ダンパーとは比較にならない性能を発揮していることと思います。
日本では唯一、社外の人間でオーリンズの電子制御ダンパーの開発に携わった人間として、今回の新しいシステムをぜひ体験してみたいと思っています。
何と言っても「オーリンズ」ですからね。悪い分けがありません♪(^O^)/
https://www.youtube.com/watch?v=TlwWL9hupwE

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