Style藍
運動性能重視(もちろん乗り心地も確保)のStyle藍をご注文いただきました!
2022年9月6日
ゴルフ7・R ヴァリアント用BPSダンパー装着
2021年9月17日
大径&大容量シリンダー採用S660BPSダンパー完成しました!
2020年9月9日
ストリート用特注BPSダンパーのご依頼をたくさんいただいております♪
2020年8月20日
最近の特注品(BPSダンパー)の傾向はストリートスペックが70%を占めています。
ストリートスペックといえど、高い特注品をご依頼いただくみなさんの価値観は、運動性能重視なのは競技用と何ら違いはありませんが、競技用との圧倒的な違いは「乗り心地」です。
よく、うちの競技用ダンパーは乗り心地が良い♪と評価してくださるユーザー様もいらっしゃいますが、私にとっては???です。(笑)
硬い脚はやっぱり乗り心地は良く無いです。
もちろん、気になるレベルなのか?と言うと、それはちょっと話は変わって来ます。所謂「こんなもんでしょ!」的な見方があるからです。
「こんなもんでしょ!」というのは、「この運動性能で、この程度の硬さなら十分に我慢できる!」ということだと思います。
しかし、ご家族や彼女さんの評価は違う場合も多々あります。
当然です。助手席やリアシートに座る人は乗り心地がすべてですから。
中には「こんなもんでしょ!」という神レベルの評価をしてくださるご家族もいらっしゃるとは思いますが、「このクルマで出掛けるのは苦痛だ!」に近い評価となる場合も多々あると思われます。
それでも、競技用は「仕方が無い」と理解をしてくださる場合も多いですよね。ほんと神対応ですね。
しかし、ストリート用は違います。
同乗者さんからのクレームは絶対NGです!
ドライバーさんからのワガママは基本的に無いものねだり的な場合も多く、そこのバランスを取って行くのも楽しい作業ですし、やはりそういう拘りを持っているからこそ、特注ダンパーをご依頼くださるのだと思います。
でも、それはオーナー様の拘りの部分であって、同乗者さんにはどうでも良い部分でもあります。
「高いお金を払って、乗っていて気持ち悪くなる走りになった!」とか言われないように、ストリートスペックの場合は、めちゃ気合を入れて細かくセッティングしています。
中でも、ユーザー様自身が「硬い」と思われる場合は、基本的に対応は楽です。乗り心地を優先すれば言い訳ですから。
ただ、そういう硬い!と評価されるユーザー様の中には、この運動性能は譲れないけど、こういう場面での乗り心地は何とかしたい。とか、どこそこのサーキットを何秒台で走りたいけど、やっぱり乗り心地は良くしたい。というご要望の場合は、同乗者様にとっての乗り心地の良さを実現する以上に難問となります。
車体側に大幅に手を入れるユーザー様も同様です。
補強パーツは車体のバランスを崩すこともあるので、その辺りも考慮してセッティングする必要が出てきます。
ブッシュも同様です。やたらと硬いブッシュや、ノーマルのへなへなブッシュの場合は、そこも十分に考慮してセッティングする必要があります。
もちろん、その中には、「これは換えましょう」的な状態のものもあります。
バネの特性(材質・巻き方・レート・内径・自由長等)とセットの仕方でも大きく動きは変わって来ます。
スーパーオーリンズの場合は、バルブスペック(ガス圧を含む)とストローク量の最適化くらいのセッティング内容ですが、それでも数え切れないスペックが存在します。
上記のご要望やセットするバネ他によってもスペックは変わってきますからね。
それが、特注品の場合は、すべてが専用に作られていきます。
ご要望内容によっては物理的(レイアウト的)な限界にチャレンジすることも珍しくありません。
もちろん限界を超えた設計はアウトです。
レイアウトは(株)エリアスポーツ中西様に無理を言って頑張っていただいていますが、出来上がって来たパーツを最適な方法で組み上げてセッティングするのが我々の仕事です。
特注品は確かに金額は高いですが、中身を知っている人には「よくこの値段で出来ますね!」と言っていただきます。