スーパーオーリンズ&BPSダンパー・製作&メンテナンス業務

オーリンズ オーバーホール

スチール製ケース&ブラケット採用の全長調整式オーリンズダンパーのオーバーホール

2025年10月10日

一時期、スチールケース&ブラケットタイプの全長調整式オーリンズが販売されていましたが、このタイプの全長調整タイプは、ブラケット部の調整部分が固着して回せなくなるトラブルが発生する確率がかなり高く、オーバーホールをご依頼いただいた約8割が固着してしまっています。
マメに回してくださっている場合は、全く問題はありませんが、数年間調整をしたことが無いという場合は、かなりの確率で固着してしまいます。特に雪道を走行された場合は固着が酷くなります。
また、今回のユーザー様のように中古品をオークション等でご購入された場合、ほとんどと言っていいくらい固着している場合が多いです。
もちろん固着は解消できる場合もありますが、たまにどうにもならない状態のダンパーもあります。
固着を解消しようとバーナーで炙ってケースが歪んでしまうというトラブルも見られます。
このようなトラブルを避けるためにも、スチール製の全長調整式オーリンズをご使用中の方は、お早めにOHをされることをお勧めします。
また、中古のオーリンズで、このタイプのモデルを見つけた場合は、調整部分の固着が無いかをご確認後にご購入されることをお勧めします。
※現在販売されているオーリンズは、このようなトラブルが発生しないように設計されています。

全長調整式ダンパーを中古でご購入される場合は。

2023年10月6日

ウプランズさんで製作した特注オーリンズを中古でご購入されて、OH&仕様変更をご依頼いただきました。(※現在はオーリンズの特注ダンパーの製作は一切認められておりません。)
当然、ブラケットは完璧に固着していて、二進も三進も行きません。
元ウプランズ(現ラボカロ)の山野さんにお願いして何とかブラケットを外すことが出来て無事にOH&仕様変更作業が終了しました。
特注品に限らず、全長調整式ダンパーを中古でご購入される場合は、ブラケット部が「普通に回るかどうか」を先方に確認してからご購入されることを強くお勧めします。
新しいブラケットをパーツで購入されると、OH料金がとんでもない金額になってしまうこともあります。
というわけで、カッコ良くて路面に張り付いて走るBMW完成です♪(バルブスペックはタイプS:100%です)
大変お待たせをしました。今後もよろしくお願いいたしますm(__)m

全長調整部の咬み込みにご注意ください!(定期通信)

2021年2月6日

最近、本当に多いトラブル!
全長調整ブラケット部の咬み込み。
ちょっと重くなった程度で送っていただければ、比較的問題無く修理出来ますが、強引に回そうとしてしまうと最悪はブラケット交換&シリンダー交換となってしまいます。(@_@)
今回は車高調レンチで回らなくなったのでパイレンで挟んで強引に回そうとしてしまったそうです。
何とかブラケットは外せましたが、シリンダーの底の部分のネジ山がかなりの幅でお亡くなりになっていました。
潰れたネジ山を削り取って、生きている部分のネジ山を修正して、何とか問題無く再利用できました。
こうなってしまう前に、ぜひ修理に出してくださいね!
まずは、調整部分をマメに掃除することをお勧めします。
高価な全長調整式ダンパーが非全長調整式ダンパーにならないように十分にお気をつけください。

全長調整式ブラケットの固着にご用心ください。

2020年12月24日

動画のダンパーはFC3S用特注オーリンズのフロントストラットです。手で軽くクルクルと回っていますが、実はこのブラケットは完全に固着していました。(かなり昔に製作された特注品です)

専用の工具を使っても回すことが出来なかったので、奥の手を使って何とか回せました。外してしまえば、後は錆を落として、錆止めをして完成です。

ストラットの場合は、最悪はブラケットが固着していてもシリンダーは抜けますので、ダンパー本体のオーバーホールは可能ですが、折角の全長調整式ダンパーですので、やっぱり調整出来た方が良いに決まってます。

リアは正立式で、こちらも何とか回せたので無事にオーバーホール出来ましたが、正立式の場合は、ブラケットが固着した場合、ブラケットを破壊して外さないとオーバーホールが出来ません。その場合は新品のブラケットをご購入いただかなければなりません。FC3Sの場合は特注品なので、時間も費用もかなりかかってしまいます。

対策は、マメにロックナット&ブラケットを回していただくことしかありません。その際は、しっかりネジ山を掃除してから回さないと砂利等を噛みこむ恐れもありますので、十分に注意して作業してください。

少しでも硬かったら迷わずAZURへダンパーを送ってください。無理に回そうとするとネジ山を完全に潰してしまい、シリンダーも交換となってしまいます。

これからのシーズン、積雪や凍結防止で塩カルを撒かれるので、特にご注意ください。雪道を走行されたら必ず水(温水)で洗い流しておくと固着を防ぐことができます。

以上、全長調整式ダンパーのメンテナンスのお話でした!

ロックナット&ロアーシート等が固着してしまったら。

2019年5月31日

写真は先日、OH作業をご依頼いただきましたオーリンズダンパーです。
全長調整部分のロックナットが固着してしまい、当然ですがブラケットも完全に固着してビクともしない状態でした。
このダンパーのユーザー様はご自分で分解することを直ぐに諦めて送っていただいたので、こちらで無事に分解できました。
通常のやり方でロックナット&ブラケットが回らない状態のダンパーは、フックレンヂやタガネ等で叩いたりせずに、直ぐに送ってください。
かなりの確率でパーツ交換無しで修理ができる場合があります。
ロアーシートが固着してしまった場合も同様です。
お気軽にご相談ください(^^ゞ

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