スーパーオーリンズ&BPSダンパー・製作&メンテナンス業務

スーパーオーリンズ・オーバーホール

DC5インテグラ・タイプR用スーパーオーリンズOH&仕様変更

2023年11月29日

エンジンルームも室内も超綺麗なDC5インテグラさん。
今回は乗り心地を良くしたいということで、DC5の運動性は確保した上で、出来るだけ突き上げを無くし、フラットな乗り味になるようにバルビングさせていただきました。バネは現状のモノをそのまま使用されるそうです。
ストラットのアウターケースにタイロッドアームが溶接されているDC5のダンパーは、私がテストさせていただいてアーム位置を決めています。ただ、ノーマルのタイロッドエンドはちょっと長過ぎてしまい、キャンバー角によってはトーの調整シロに問題が出てしまいます。
今回はギリギリセーフでした。
このDC5用のオーリンズダンパーも生産中止になってからかなり経ってしまっていますので、相当距離を乗られている物が多くなって来ましたが、まだ各パーツは出るのでしばらくはOH可能です。
とはいえ、シリンダーはいつまで手に入るのか微妙になって来ていますので、お早目にOHをご検討いただければ安心です。

☆ハイエース・ニューテストスペック評価の旅・その①☆

2022年5月11日

始まりました。
まずは、1番の懸念ポイントでもある「高速道路での安定性」の評価です。
段数は、フロント14段、リア16段。
まず、走り始めて、前スペックと比べて14段でのステアリングの操作感が軽くなっていることを確認。高速でのハンドリングに若干の不安を覚えながら、新東名高速道路へ。
120キロ+アルファで巡行しながら路面が悪い車線を選び、車体の安定性とハンドリングを確認して来ました。
やはりハンドルの操作感は若干軽くなっていますが、車速が上がるとかなりしっかり感が出てきて、安定性に不安が出るような動きはまったくありませんでした。後は強風時の車体の揺れですが、それは強風が吹いてくれないと評価できませんので、広島往復の間に強い風が吹いてくれることを祈るしかありません。
明日は幸田サーキットなので、いつもの農道の減速ベルトでリアが16段と20段での収まり具合を確認します。フロントは14段と16段の組み合わせを評価する予定です。
その①は予想以上に良い動きだったので、その②も楽しみです♪

今夜からStyle藍のテストスペック評価の旅に出ます。

2022年4月14日

さて、今夜から福島へ向けて出張です。(今夜は栃木泊ですが)
明日の朝一で現場に入りますのでよろしくお願いします。
さて、今回の出張では、そう君にハイエースを運転してもらって、助手席や後ろの座席に座って、現状のテストスペックの評価をしながら移動します。
ハイエースのスペックは、今まで安いダンパーからお高いダンパーまで、色々なダンパーを試して来て、最終的にStyle藍に落ち着いてくださったユーザー様のインプレ(非常に細かい)を参考に、色々なスペックを試して来ましたが、今回は広島の金本さんのストレートなインプレを参考にテストスペックを評価しています。
金本さんのご要望は、運動性能をある程度犠牲にしても良いから、後ろの席に座る人の負担を出来るだけ減らしたいというとても分かり易いものです。
オーリンズベースなので、基本的に運動性能重視は得意分野ですが、単純に乗り心地だけで言えば、腰が強い分、どうしても硬さが出てしまいます。
運転者は良いけど、後部座席に人しか乗せない場合、やはりリーフスプリングならではの跳ねやガツン!という衝撃をいなしきれない部分も出てきます。
バルブの耐久性を重視しつつ(ここ凄く重要です)速い入力に対してのフラットな乗り味を出すために、まだまだテストは続きます。
もちろん、運動性能重視のスペックもまだまだ進化中です。
ユーザー様、1人1人の価値観に合わせたダンパーをお届けするために、Style藍は進化し続けます!

ストリート用特注BPSダンパーのご依頼をたくさんいただいております♪

2020年8月20日

最近の特注品(BPSダンパー)の傾向はストリートスペックが70%を占めています。
ストリートスペックといえど、高い特注品をご依頼いただくみなさんの価値観は、運動性能重視なのは競技用と何ら違いはありませんが、競技用との圧倒的な違いは「乗り心地」です。

よく、うちの競技用ダンパーは乗り心地が良い♪と評価してくださるユーザー様もいらっしゃいますが、私にとっては???です。(笑)
硬い脚はやっぱり乗り心地は良く無いです。
もちろん、気になるレベルなのか?と言うと、それはちょっと話は変わって来ます。所謂「こんなもんでしょ!」的な見方があるからです。
「こんなもんでしょ!」というのは、「この運動性能で、この程度の硬さなら十分に我慢できる!」ということだと思います。
しかし、ご家族や彼女さんの評価は違う場合も多々あります。
当然です。助手席やリアシートに座る人は乗り心地がすべてですから。
中には「こんなもんでしょ!」という神レベルの評価をしてくださるご家族もいらっしゃるとは思いますが、「このクルマで出掛けるのは苦痛だ!」に近い評価となる場合も多々あると思われます。
それでも、競技用は「仕方が無い」と理解をしてくださる場合も多いですよね。ほんと神対応ですね。

しかし、ストリート用は違います。
同乗者さんからのクレームは絶対NGです!
ドライバーさんからのワガママは基本的に無いものねだり的な場合も多く、そこのバランスを取って行くのも楽しい作業ですし、やはりそういう拘りを持っているからこそ、特注ダンパーをご依頼くださるのだと思います。
でも、それはオーナー様の拘りの部分であって、同乗者さんにはどうでも良い部分でもあります。
「高いお金を払って、乗っていて気持ち悪くなる走りになった!」とか言われないように、ストリートスペックの場合は、めちゃ気合を入れて細かくセッティングしています。

中でも、ユーザー様自身が「硬い」と思われる場合は、基本的に対応は楽です。乗り心地を優先すれば言い訳ですから。

ただ、そういう硬い!と評価されるユーザー様の中には、この運動性能は譲れないけど、こういう場面での乗り心地は何とかしたい。とか、どこそこのサーキットを何秒台で走りたいけど、やっぱり乗り心地は良くしたい。というご要望の場合は、同乗者様にとっての乗り心地の良さを実現する以上に難問となります。

車体側に大幅に手を入れるユーザー様も同様です。
補強パーツは車体のバランスを崩すこともあるので、その辺りも考慮してセッティングする必要が出てきます。
ブッシュも同様です。やたらと硬いブッシュや、ノーマルのへなへなブッシュの場合は、そこも十分に考慮してセッティングする必要があります。
もちろん、その中には、「これは換えましょう」的な状態のものもあります。

バネの特性(材質・巻き方・レート・内径・自由長等)とセットの仕方でも大きく動きは変わって来ます。

スーパーオーリンズの場合は、バルブスペック(ガス圧を含む)とストローク量の最適化くらいのセッティング内容ですが、それでも数え切れないスペックが存在します。
上記のご要望やセットするバネ他によってもスペックは変わってきますからね。
それが、特注品の場合は、すべてが専用に作られていきます。
ご要望内容によっては物理的(レイアウト的)な限界にチャレンジすることも珍しくありません。
もちろん限界を超えた設計はアウトです。

レイアウトは(株)エリアスポーツ中西様に無理を言って頑張っていただいていますが、出来上がって来たパーツを最適な方法で組み上げてセッティングするのが我々の仕事です。
特注品は確かに金額は高いですが、中身を知っている人には「よくこの値段で出来ますね!」と言っていただきます。

仕事として目指すものは「費用<効果」です。
ユーザー様にお届けするものは「皆様に満足していただける走り!」です。

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