オーリンズ オーバーホール
中古で購入されたオーリンズが、特注オーリンズだった場合。
2025年5月22日
昨日もオークションでご購入される際に気を付けていただきたい旨の書き込みをしましたが、昨日ご依頼いただいたホンダ系特注オーリンズの確認をさせていただきました。
ご依頼くださったユーザー様はストリート用にご使用されるそうで、車高は高め、レートは低めをご希望でした。
しかし、オークションでご購入されたオーリンズはショップ様の特注品で、しかもサーキット仕様のレイアウトのダンパーでした。
シリンダーもかなり短いので、ロッドストロークを伸ばすと、当然ガス室の容量が取れません。
ロッド自体はとりあえず他車種用が流用できそうですが、シリンダーおよびアウターケースは特注品なので、1から製作する必要があります。
現在、オーリンズでは特注品およびパーツ類の製作は行っておりませんので、残念ながら、このダンパーは再使用不可となってしまいました。
今回のケースは、写真からだけでは判断が出来ない希なケースとなりますが、オークション品はこういうリスクがあるということを頭に入れておいていただければと思います。
特注オーリンズの場合、出品者にご購入先および詳しい使用方法や、OH履歴を確認出来ることが必須となります。
明らかに転売目的な出品者や、出品者が使用歴・オーバーホール履歴等がまったく分からない、または自分で装着したことが無いという場合は、かなりリスクがあるとお考え下さい。
特注ダンパーは正規カタログモデルとの見分けが一般の人には難しいと思いますので、ダブルで余計な費用が発生することを避けるためにも、ちょっとでも??と思った場合は、お気軽にご相談いただければと思います。
オークション等で中古のオーリンズをご購入される方はご注意ください。
2025年5月21日
☆オークションで中古のオーリンズダンパーをご購入される際はご注意ください☆
以前から定期的に、オークションで中古のオーリンズダンパーをご購入いただく際に気を付けていただきたいことをご案内させていただいております。
4輪用オーリンズも発売から35年が経過して、発売当初のダンパーはもちろんですが、サブバルブ(PCV&DFV)が装着される前のモデルの場合は、ピストンロッドやロッドガイド等の主要パーツがモデルチェンジされている関係で、オーバーホールが不可な場合があります。
また、当時に特注で製作されたオーリンズも、当時のパーツが生産中止になってしまっている関係で、オーバーホールが不可な場合があります。
特にホンダ車系や、外車用の特注オーリンズは数多く出回っていますのでご注意願います。
後は、どこかで改造されているオーリンズも、元に戻せない場合もあります。
ただ、これらは外観から判断出来る場合が多いので、オークションでご購入される前に、1度ダンパーの写真を見せていただければ、少なくとも出品されているダンパーがオーバーホールが可能なのかをアドバイスさせていただきます。
ぜひお気軽にご相談いただければと思います。
※落札後、オーバーホールに必要な費用は、現物を分解してみませんとお見積りは出来ませんのでご了承ください。
毎年恒例の書き込みです。
2023年12月14日
毎年のことなのですが、年末年始はOHをご依頼くださるダンパーの中で、かなり状態のよろしくないダンパーの割合が多くなります。
この時期に中古でご購入される人や、しばらく放置していたダンパーを来年に向けてOHされる人が多くなるからだと思います。
通常のOHに比べて、状態によっては2倍、もしくは何等かのトラブルがある場合は数倍時間がかかることもあります。
写真は、オーリンズの正立式ダンパーを逆さまに取り付ける場合、ダンパー下部で減衰調整が出来るようになっているブラケットです。
今回は、このブラケットの内部でロッドがポッキリ折れてしまい、折れたロッドの先端がブラケットの中に残ってしまっていました。(かなり奥で折れています)
しかも、ブラケット内部の減衰調整部分もかなり錆びてしまっています。
ネジ山を潰さないように折れたロッドを削り取って、中を掃除して新しいロッドを組み付けてOHします。
このロッドを削り取る際に、ちょっとでもセンターがずれるとネジ山も削ってしまい、このブラケットごと交換となってしまいます。
このブラケットが非常に高価なので、AZURでは時間がかかっても、出来るだけ修理するようにしています。
新品を製作して交換すれば作業は楽ですし売り上げも出ますが、直せるものは直して使っていただくのがAZURのポリシーです!
もちろん、どんどん新品に交換してください、というご依頼の場合は、簡単に直る場合を除いて問題のあるパーツはすべて交換していますが、あまり予算が無いユーザー様の場合は、出来るだけ安く、でもしっかり作業させていただくように心がけています。
ということで、OHに若干お時間をいただく場合もございますが、出来る限りユーザー様のご希望に添えるように作業をしています。(直せない場合は交換となりますが)
問題のあるダンパーは、作業前にお見積させていただきますので、お気軽にお問合せください。
※OHのお見積りは現物を確認しないと金額が出せませんので、まずはダンパーをお送りください。
※お見積りの内容によっては、OHをキャンセルされる場合もあると思いますが、その場合の費用は送料のみかかります。