スーパーオーリンズ豆知識の記事一覧 | スーパーオーリンズ&BPSダンパー・製作&メンテナンス業務

スーパーオーリンズ豆知識

全長調整カップの固着にご用心ください。

2015年12月18日

完全に調整部分が固着してしまったダンパーの修理です。
ロアーシート&ロックナットは緩みましたが、カップ部分は何をしてもビクともせず!
仕方なく全長調整カップだけ削り取りました。
カップの交換だけで済めば¥9.000-の出費で済みます。
強引にやるとシリンダーも壊す恐れがありますので、完全に固着してしまった場合は、お早目にご連絡ください。

バンプラバーの仕事

2015年12月10日

バンプラバーの名称でお馴染の写真のパーツ。
正確にはバンプストップラバーと言います。
文字通り、これ以上バンプさせないようにストロークを止める役割をするのが基本的な仕事です。
一言でバンプストップと言っても、ある位置でストロークを規制するのが目的の場合と、バンプスピードをコントロールする役割も持つものと、セットされる状況でその仕事内容は変わって来ます。
前者の場合は、普段はまったく仕事をせずに、イレギュラーな入力(ストローク)があった場合にのみ、バンプを規制する位置にセットされます。この場合は短めで硬いゴムを使用する場合が多いです。(ウレタン製のもあります)
後者の場合は、1Gからある程度バンプすると、直ぐにバンプタッチをさせて、そこからじわっとレートが出て来るようにセットします。長くて柔らかい材質(または硬くてもバリアブルな特性を持つ形状のもの)を使用する場合がほとんどです。
スーパーオーリンズでは、多くの場合、前者の使い方をしています。
写真のバンプラバーはとある車種用のフロントストラットに使用されているバンプラバーです。(倒立式なので、ケース内に入っていて外からは見えません)
1年半程度、競技で使用されてOHに入って来ました。
このバンプラバーは通常の走行時には、ほとんどバンプタッチはしていません。
コーナーリング中のギャップや縁石等によって、イレギュラーに大きな入力が入った時にだけ、じんわりと衝撃を吸収するようにセットされています。
向かって右側が右フロント用、左側が左フロント用です。
ちょっとだけ右側用の方がバンプタッチの量が多いのが解ります。
これは、ドライバーの体重や、フロント両輪にかかる荷重の違いからくるものです。
写真のバンプラバーはセットされた環境で、とても良い仕事をしていると言えます。
バンプラバーに当った跡がまったく無い場合は、不必要なストロークがあると言えます。またはストロークを使えていない場合が考えられます。
また、完全にバンプラバーが潰れていたり、部分的に破壊されていたりした場合はダンパーのストローク量が足りない、またはストロークに対して動き過ぎるということが解ります。
というわけで、バンプラバーは色々なことを教えてくれるというお話でした!

S15シルビア用アズライトモデル

2015年11月12日

本日、セルフピットサービスをご利用いただいてアーム類を交換したS15さん。
最後のアライメント調整だけお手伝いさせていただきました。
S15は数えきれないセッティングを試しているので、1発OK!
このS15にはスーパーオーリンズ・アズライトモデルが装着されていますので
前後255サイズがノーマルフェンダーで余裕?に入りました。
アライメントも決まって、さあ、後はドライバー次第です。
楽しみですね♪

クリアランスが問題です

2015年9月16日

今回、リアのセットアップにかなり苦労しました。
ダンパー取付部のステーやアッパーアームの左右差が大きく、アームとの距離やドラシャとの距離等、問題が山積みでした。
削れるところは削って、曲げれるところは曲げて、穴を開け直して、ダンパーをオフセットして、何とか無事に装着できました。
しかし、最大の難関は、リアフェンダーとぶっといリアタイヤとのクリアランスです。
今までよりも約10mmほど下げて、尚且つタイヤとフェンダーとの接触を避ける工夫は何度も外したり取り付けたりを繰り返して、やっと「こんな感じかな?」というレベルに来ました。
後は、実走して確認です。
普通なら「無理です」で済ませるところだと思います。
でも、それはやるだけやって見てのこと。
出来る可能性があれば、まずはやってみて!です♪

MPV用ノーマルアッパーマウント対応スプリングマウントシート

2015年4月13日

MPV用のフロントノーマルアッパー用スプリングマウントシートです。
ノーマルのベアリング受け幅が狭いので、ちょっと工夫してこんな感じにしてみました。
これでもベアリングの持ちが悪いようなら、リジットさんのスラストシートを併用します。




機能美

2015年2月26日

某車種用のピストン&バルブです。
バルビングの美しさは、減衰特性の良さを見た目でアピールしています。
普段は中に隠れて一生懸命仕事をしているピストン&バルブですが、実はこんなに美しいのです♪

86&BRZ用スーパーオーリンズのストローク

2014年12月24日

時々、86&BRZ用スーパーオーリンズは全長調整式ではないが、ストロークは足りるのか?というご質問をいただきます。
確かにリヤはロッドが見えますが、フロントは倒立式なので外観の写真では解りませんよね。
というわけで、タイプG:100%仕様のロッド部の写真です。
タイプG:100%スペックと言えど、仕様の内容によって若干ストロークも変わってくる場合がありますが、写真を見ていただければ十分なストローク&ガス容量(特にリヤ)が確保されていることが解ると思います。

シーズンオフメンテ

2014年12月9日

毎年12月に入るとシーズンオフメンテのご依頼がどどっと!
去年までの車種で多いのは
DC2・DC2・DC2・SW・ランサー・インプレッサ・FD3S・ロードスター・・という感じでしたが、今年はというと
86・BRZ・86・BRZ・S2000・ロードスター・インプレッサ・ランサー・FD2・・という感じです。
世の中の流れが解ります♪

オーリンズを中古(オークション)でご購入される際の注意点

2014年11月25日

最近、長引く不景気の影響で、新品ダンパーは高いので中古ダンパーをオークションで入手して、それをOH&仕様変更されるご依頼がますます増えています。
その中に、時々前後で違うセット(別の車輛に取り付けられていたのを前後で二個一にしたもの)だったり、稀にですが4本すべて違う車輛から外されたものが送られてくることがあります!(汗)
当然使用頻度もOH履歴もバラバラです。中にはまったく違うバルブスペックのものも!(滝汗)
そのまま装着したら大変なことになりますね。
本日、三重からお越しいただいたユーザーさんは、たまたま買った車輛にスーパーオーリンズが装着されていたということで、OH&仕様変更にお越しくださいました。
もちろん4本ともにスーパーオーリンズです♪
結構使いこまれているので、ピロアッパーのピロや、ダストブーツ等の交換が必要になりましたが、無事に日帰りでOH&仕様変更できました。
ダンパー単体(キットも含む)で中古品を探される場合は、博打的な要素がありますので、くれぐれもご注意ください!
そのオーリンズを使用していたご本人から購入されるのが間違いないと思います。
出所がハッキリしていればOH履歴も解るので安心です。

全長調整式ダンパーのトラブル続編

2014年10月22日

このダンパー調整ブラケットはFD3S用です。先日開催された本庄サーキットでの全日本ジムカーナの会場で、積車に積むために車高を上げてきて、車高を戻していざ!走行!という時に、調整ブラケットが完全に咬み込んでしまい、まったく動かなくなってしまったと言ってきました。
現場で確認しましたが、これはちょっとやそっとのことでは直らないと判断して、そこそこ車高が出た状態だったので、車高はそのまま走ってもらいました。
昨日、トラブったダンパーが送られてきたので、早速修理しました。
最初は何とかブラケットを回そうと、あの手この手で色々とやってみましたが、今回の咬み込みはかなり強烈でした。
このまま強引に回そうとするとシリンダーにも悪影響が出るので、仕方が無くブラケットをネジ山ギリギリまで削って外しました。
もちろん新品のブラケットをお買い上げとなってしまいました。
原因は想像通り、小石の咬み込みでした。ねじ山が3周分くらい削れてしまっていました。

ブラケットを回している途中で「あれ?」と感じた時は、そのまま強引に回そうとしないで、必ずAZURへ送ってくださいね。

写真は、外したブラケットカップ部です。
決して缶ビールではありません~~~

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