2025年6月20日
少し前にモンスターさんで販売されていた33スイフトスポーツ用特注オーリンズ。
ここ1~2年でOH&仕様変更のご依頼が急に増えて来ました。
今月は3台目です。
今日はOH&仕様変更が終わったダンパーを装着させていただきました。
ユーザー様のご希望に合わせた仕様変更内容なのですが、どこかで更に改造されているダンパーで結果的に交換パーツも多く、若干お値段が張ってしまいましたが、これで安心して気持ち良くサーキット走行もしていただけると思います。
この度はありがとうございました!
引き続き今後もよろしくお願いいたしますm(__)m
そしてそして、DC5用とEP3用の特注オーリンズのOH&仕様変更のご依頼もなぜか続いています。
カタログモデルは問題ありませんが、特注品(ショップさんオリジナル)はシリンダーがやたらと短くてガス室の容量が確保できなかったり、レイアウト上、謎な部分も多く???な上に、生産中止をしてかなり経過しているので、相当頭を使って作業しなければいけません。
通常の数倍時間はかかりますが、金額は大差ありません。
儲からないわけですね!
ベストは無理でもベター&ベターな方法で頑張ります!
※ダンパーの写真はありません。
2025年5月22日
特注のダンパーは外観からほぼ見分けがつく場合がほとんでですが、厄介なのは外観はカタログモデルと見分けが付かず、中身を加工してあるオーリンズ(加工したダンパーはオーリンズとは言いませんが)の場合は、完全に分解しないと内容を把握出来ない場合があります。
ピストンを加工したり、別のモノに交換したり、バルブシムの材質が変わっていたり、ロッドが変わっていたり、オイルが変わっていたり、中にはシールもオーリンズでは無いものを使用している場合もあります。
オーリンズは例えば内部に組み込まれているワッシャー1枚でも、別のモノに交換してしまうと、全体の減衰特性が変わってしまったり、バルブシムの正確な位置がズレてしまったり、ポート位置がズレてしまったり、そのまま使い続けると各部の緩みの原因となったり、色々なトラブルの原因となることがあります。
諸々な加工をしてある場合、性能が安定しないので(耐久性も著しく落ちる場合も)、最初は良かったけど、しばらく使っていたら動きが変になったという場合や、急に音が出て来た、というご不満でオーバーホールをご依頼いただき、開けてビックリーーー!という状態のダンパーを数多く作業させていただいております。
最悪の場合は、オーバーホールを諦めていただくケースもありますが、出来るだけ費用を押さえて、本来のオーリンズに戻す作業も十分に可能なケースもあります。
毎年1000セット近く、4000本のダンパーのオーバーホール作業をさせていただいておりますので、あらゆるケースに対応させていただくことが可能です。
それでも、今回のケースのように対応不可なケースもございます。
オーリンズダンパーを末永く安心してお使いいただけるように、ちょっとでも??と感じましたら、お気軽にお問合せください。
2025年5月22日
昨日もオークションでご購入される際に気を付けていただきたい旨の書き込みをしましたが、昨日ご依頼いただいたホンダ系特注オーリンズの確認をさせていただきました。
ご依頼くださったユーザー様はストリート用にご使用されるそうで、車高は高め、レートは低めをご希望でした。
しかし、オークションでご購入されたオーリンズはショップ様の特注品で、しかもサーキット仕様のレイアウトのダンパーでした。
シリンダーもかなり短いので、ロッドストロークを伸ばすと、当然ガス室の容量が取れません。
ロッド自体はとりあえず他車種用が流用できそうですが、シリンダーおよびアウターケースは特注品なので、1から製作する必要があります。
現在、オーリンズでは特注品およびパーツ類の製作は行っておりませんので、残念ながら、このダンパーは再使用不可となってしまいました。
今回のケースは、写真からだけでは判断が出来ない希なケースとなりますが、オークション品はこういうリスクがあるということを頭に入れておいていただければと思います。
特注オーリンズの場合、出品者にご購入先および詳しい使用方法や、OH履歴を確認出来ることが必須となります。
明らかに転売目的な出品者や、出品者が使用歴・オーバーホール履歴等がまったく分からない、または自分で装着したことが無いという場合は、かなりリスクがあるとお考え下さい。
特注ダンパーは正規カタログモデルとの見分けが一般の人には難しいと思いますので、ダブルで余計な費用が発生することを避けるためにも、ちょっとでも??と思った場合は、お気軽にご相談いただければと思います。
2025年5月21日
☆オークションで中古のオーリンズダンパーをご購入される際はご注意ください☆
以前から定期的に、オークションで中古のオーリンズダンパーをご購入いただく際に気を付けていただきたいことをご案内させていただいております。
4輪用オーリンズも発売から35年が経過して、発売当初のダンパーはもちろんですが、サブバルブ(PCV&DFV)が装着される前のモデルの場合は、ピストンロッドやロッドガイド等の主要パーツがモデルチェンジされている関係で、オーバーホールが不可な場合があります。
また、当時に特注で製作されたオーリンズも、当時のパーツが生産中止になってしまっている関係で、オーバーホールが不可な場合があります。
特にホンダ車系や、外車用の特注オーリンズは数多く出回っていますのでご注意願います。
後は、どこかで改造されているオーリンズも、元に戻せない場合もあります。
ただ、これらは外観から判断出来る場合が多いので、オークションでご購入される前に、1度ダンパーの写真を見せていただければ、少なくとも出品されているダンパーがオーバーホールが可能なのかをアドバイスさせていただきます。
ぜひお気軽にご相談いただければと思います。
※落札後、オーバーホールに必要な費用は、現物を分解してみませんとお見積りは出来ませんのでご了承ください。
2024年9月13日
かなり以前にウプランズさんで製作したロータス・エスプリターボ用特注オーリンズです。
デフォルトの寸法で、色々と制約があり、本来の性能を発揮できない状態で長年使用されてきたようです。
今回はOHのついでにストロークの最適化とバルビングの適正化を実施しました。
実はレイアウト上の問題で、シリンダーが1部分削れていて、しかも最もいやらしい部分が歪んでいました。
この状態ではロッドガイド&ピストンを抜くことが出来ませんが、そう君が上手に修正してくれて無事に分解&OH出来ました。しかし、本当にギリギリまで削れていたので、今回OHをご依頼いただいてよかったです。
このシリンダーはもちろん当時特注で製作された物で、アルミのワンオフ物でしたので、再製作には相当な時間と金額が掛かると思います。
というわけで、無事に本日出荷です。
大変、お待たせしました!ありがとうございました。
2024年8月27日
現在、お見積り中のダンパーは1セットを除いて、全て作業続行のご連絡をいただきました。
中にはパーツが生産中止になっているダンパーもありますが、そこは頭と腕で影山さんが何とかしてくれると思います。
そう君が担当のダンパーも出来るだけ修正&修理しながら進めてもらっています。
新品パーツでも、メーカーの長期在庫品などは、そのまま組むとNGなこともありますので、確認&修正、場合によっては加工して本来の性能が発揮できる状態にしてから組込みます。
大変お待たせしまして申し訳ありません。
性能には影響が出ない状態でお届けいたします。
よろしくお願いいたしますm(__)m

2024年8月21日
ここのところ、古いダンパーのOH作業のご依頼が増えて来ています。
お盆前にもアナウンスさせていただきましたが、OH履歴が不明なダンパーは中古でご購入されない方が無難です。
見た目に誤魔化されない様にご注意ください。
OHの基本料金は、あくまでも大きな問題が無いダンパーの場合となります。
先ほどお見積りさせていただいたダンパーは2セット共に4本で20万円を超えてしまいました。
通常のOH基本料金はダンパーの状態が良い場合の金額となります。
あれ?と思われたら、お早めにOHされることをお勧めします。また、金額が安いからと言って、あまりにも古いダンパーもパーツが廃盤になっている可能性が高いです。
中古のオーリンズを買った場合、または買った車輛にオーリンズが装着されていた場合も、あれ?オーリンズってこんなもんなの?と感じたらお早めにOHされることを強くお勧めいたします。
2024年8月2日
先月から通常以上のOHのご依頼をいただいておりますが、中には20年物や30年物もあって、作業に時間が掛かってしまっています。
その分、新品製作や通常のOH作業に支障も出てしまっています。
先週から作業を進めていますFC3S用のノーマル形状ダンパーも
他車種(こちらもかなり古い車種ですが)で流用できるパーツを探してからの作業となりますので、分解を始めてから1週間ほど掛かっています。
その他にも中古品をご購入された方からのご依頼が多く、分解&お見積り&パーツ発注という流れがスムーズに行かないダンパーが続いています。
オーリンズは他メーカーさんと比べたら、古いモデルのパーツを長い期間生産してくれていますが、やはり2世代前のダンパーのパーツはかなり厳しい状況となっています。
ネット等で中古のオーリンズを探していらっしゃる方は、できればDFVモデルを探していただければと思います。多少程度に問題があってもパーツは入手できますので、問題なくOH作業ができます。
PCVモデルもそろそろ博打的な状況です。
サブバルブ無しのオーリンズは、まず止めておいた方が無難です。
安いからと言って、相当古いモデルに手を出すと、購入価格を溝に捨てる事になりかねません。
お気をつけください。m(__)m
2024年7月25日
本日は、ショップさんオリジナルのオーリンズを装着されたGRヤリスさんが、OH&仕様変更にお越しくださいました。
装着されてから、そこそこの距離をお乗りということでしたが、ダンパーの状態も良く、問題なく作業が終了しました。
ただ、ダンパーの中身と取付方法に若干の問題があって、そこもしっかりと対策して作業させていただきました。
作業終了時は突然の大雨&雷でしたが、オーナー様に試走もしていただき、乗り味の変化に驚いていらっしゃいました。
今回の作業では、こちらも勉強になることがあったので、今後の作業に活かしたいと思います。
本日は遠路遥々ありがとうございました。
今後もよろしくお願いいたしますm(__)m
2024年5月22日
中古でオーリンズをご購入されたユーザー様から、取付ける前にリフレッシュ&仕様変更をしたいとご依頼いただきました。
中古品の場合は、まずはダンパー&付属品の状態の把握からです。
残念ながら、リアのピストンロッドの摩耗(再使用不可)が進んでいたことと、フロントは写真のようにトップシャフトに曲がりがありました。
旋盤で回して確認したところ、シリンダー本体には歪や曲がりが無かったので、シャフト部&ネジ部のみ修正することにしました。
シャフト部分は問題の無い範囲で曲がりが修正できましたが、何とネジ部にも若干の曲がりがあって、ネジ部の曲がりも無事に修正出来て、ナットもスルスルと回るようになりました。
この曲がりの原因ですが、以前のオーナーさんが、ノーマルアッパーマウントを装着していて、取付方法に少し問題があり、シャフト部に曲げ方向の強い力がかかる状態で長く使用していたことが主な原因だと思います。
ピロアッパーマウントをセットしている場合、ピロカラーの高さ不足でピロボールの切れ角が足りない状態で使用して、シャフトが曲がってしまうトラブルは時々ありますが、ノーマルアッパーをセットしてあったということと、ネジ部にも曲がりが出ていたことを考えるとアッパーシートとアッパーマウントの組付け方法に何か原因があったということですね。
無事に修正が出来ましたので、シリンダー代金が浮きました!
良かったです。(^O^)/
