TOP > オーリンズ製アクティブダンパーのお話し
土曜日の宴会の席上でアクティブサス(ダンパー)の話が出ましたが、このYT37には当時(20年前)オーリンズのアクティブダンパーが装着されていました。
予めプログラムされた動きをいくつかのセンサーの入力を判断して瞬間的にプログラム通りの動きをする優れものです。
4つのプログラムを予めセットして、コクピットからワンタッチでプログラム自体を切り替えることも可能でした。
このYT37というクルマは車重430キロに対して、エンジン&ミッションの搭載位置の関係で右後ろだけ40キロ重いという超バランスの悪いマシンでした。
この軽さで、このバランスの悪さは正直致命的です。
加速&ブレーキング&コーナーワーク、すべてにアクティブダンパーの効果があってこその、この走りでした。
唯一の問題はフルブレーキングのインフォメーションがほとんど伝わってこないこと。
特にターンへフルブレーキングする際の踏力は「こんなもんだ!」的な操作です。
この後、川市チーフがエンジン&ミッションを乗せ換えて、左右&前後差が完全に50:50のバランスになるように作り替えてからはアクティブダンパーの恩恵が必要なくなり通常のパッシブダンパーに変更。
ブレーキングのし易さが戻り、ローパワーマシンでハイパワー軍団や隼軍団にコース設定によっては互角な走りを見せていたことをご存知な人も多いはずです。
どんな装備もそうですが、メリットあれば必ずデメリットもあります。
そのマシンに必要なバランスを持たせてセットアップするということが重要なのだと良い勉強をさせていただきました♪
というわけで、もう見飽きた人も多いと思いますが(笑)アクティブサスのトラクション&操作性に注目して、もう1度御覧ください。
Gymkhana ASL-AllJapan-1998-Sep-bride-kawamura
https://www.youtube.com/watch?v=1nq1mYp_3d8